健康診断で行う項目

 健康診断の項目は、どこへ提出するか、何歳で検査を行うかにより異なります。

健康診断の意味付けの変化

 かって、会社や学校など集団生活の場で健康診断を必要としたのは、集団感染を引き起こし、治療法が少ないことで恐れられた肺結核の早期発見を行うためでした。そして、環境改善など保健事業が行われて来ました。

現在でも、疾病の早期発見に大きく寄与していますが、栄養状態や生活様式の変化、ストレスなどが過栄養状態や血圧を高めにさせるなど動脈硬化を惹起させたり、発がん因子に長期間晒され、将来的に癌を伸展させる可能性を早期に見つけ出すことに重点が置かれるようになっています。

健康診断を行う理由

 健康診断は自動車で云うと定期検査や車検に当たります。検査項目は最低限、法律で決められた項目を行わねばなりません。また、むやみにたくさんの項目の検査を行えば全ての病気が予兆出来るわけではありません。一般に、学校や会社などに入学、入社などには、身長、体重、視力、聴力、胸部X線写真などを必要とされます。

 会社員の方は、労働基準法に基づき最低1年に1回は健康診断を受けねばなりませんが、特に集団生活で問題になる結核の発見のために胸部X線検査が入っています。また、職場環境により必要となる検査項目がことなります。その費用はそれぞれの会社が負担を行うので、会社の指定した医療機関が行います。

 

特定健診

 特定健診について説明します。

 組合健康保険の加入者の扶養家族で35歳、40歳以上の方は特定健診を医療圏を持参して行います。一方、国民健康保険の加入されている方の場合、35歳、40歳以上の方が特定健康診断の対象となります。

 特定健診では、中高年で問題になる生活習慣病の早期発見、指導による生活習慣を変えることで軽快させることを目的としています。したがって、肥満状態、腹囲の計測が必須で、検査結果と保健指導が組み合わせられています。

 岐阜市の場合、75歳以上の後期高齢者の健康維持と認知機能低下の早期発見を目的にさわやか検診を実施しています。